2011-04-06

嘯月の四季(春/久方の光のどけき春の日にしず心なく花の散るらむ編)

久方の光のどけき春の日にしず心なく花の散るらむ
                          紀 友則

訳:めっちゃええ天気の春の日やのに、桜の花はなんでめっちゃ急いで散ってんのんかな
                                        
個人的に和菓子はすごく好き洋菓子も甲乙つけがたいのですが、季節感を大事にしている日本の御菓子を見るたびあぁ~日本に生まれ育ってよかったと思うのです。

京都の数ある和菓子店の中で唯一無二の物といえば「嘯月」と断言できます。
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北大路駅から二番出口を真っすぐ立命館小学校の手前の道を右折し、次の道を左折。ひたすら住宅街を真っすぐ歩いた右側にある小さな倉の様な佇まいのお店。
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暖簾を手に押し上げ店内に入る。
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4畳そこそこの店内にはショーケースもなければ店番の店員もいない。ありえない!そう和菓子を見て選べないのだ!
ここの和菓子は予約販売、しかも前日までほぼいくつ作るか、どんな物が作るか謎の和菓子店なのです。
作りたてにこだわり予約した時間に出来あがる様に作業するので、早く着き過ぎると待たされる。けれど購入者はほぼ出来たてほやほやの和菓子をおりずめの様な箱に入れられお持ちかえりできる(表現の仕方変ですね。)
時折限定で京都内のデパート(高島屋)にてセット購入で対応しておられる様ですがデパート出店なし。
京都でも和菓子通が足げく通う究極の和菓子店。
「美味しんぼ」でも紹介されていましたよね。

店名「嘯月」は大正時代「とらや」で修行された初代が「虎が月に吠える」という意味で両替商町で創業した店舗から始ります。現在三代目のご主人 後藤宏之さんとご家族で切り盛りしているといえば納得です。
こだわるには家族経営がベストですから。

ここの和菓子は他とは全くの別物、どこが?といえば
①甘味が甘すぎず、まろやかで上品
②餡子はなめらかで口に入れてもざらつきがない。
③手にとると崩れそうな繊細な作りのきんとんは至高の神わざ
④彩の華やかさ、色のグラデーションはまさに芸術品

数えるときりがないのでこのあたりにして。味覚は言葉では表現できませんからね。
まさにお茶会で出される生菓子にふさわしい品に間違いはありません。千家の茶会の上生菓子もまかされているのでさすがという感じです。
400円前後という値段高いですが・・・まあたまにですから。
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自宅用なので外装はこんな感じ
いつもは季節のきんとんとこなしのみ注文ですが、「当日作れる物を1個ずつ」と大人買い四季を味わいます。
まずは写真で四季おりおりの風景と嘯月和菓子をご堪能くださいませ。

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2月8日訪問時の和菓子
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2月 「飛翔」

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早咲きの梅「春焦」
2月の和菓子
きんとん
着色をして練り込んだ餡を細かいざるの網目で裏ごしして餡の外側につけた上生菓子
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梅のきんとんですが、梅っていわれても?
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やはりここのきんとんはトレビアン~~
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雪餅
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中は黄色の白餡、外はつくね芋なので、ねば~としています。
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鶯餅
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緑の求肥に中は粒餡、上に黄粉。少し甘めです。
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梅のこなし
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餡と小麦粉(じょうようこ)を練って蒸かして手で成形しています。
ネバ~とした歯ごたえが特徴。
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ういろうの中に桃色の餡。
季節の和菓子は京都祗園のせせらぎ すへらでお茶と共にいただけます。

3月春雪(春の雪の庭)
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ディスプレイも春に変更

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ショーケースのない店内

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草餅
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柔らかなヨモギ餅に中には上品な甘さの餡子が絶妙!

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春限定わらび餅
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本わらびの表面にはきなこ、中は粒あん。こんな雅なわらび餅食べた事ありませんでした。

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菜の花(かるかん)

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御室の里
こなしです。ねば~とした他の中で甘めの餡子です。
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春の野
きんとん色合いとその細かさは洛中一と言っていいでしょう。
中は粒あんです。
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4月の和菓子
4月春帝、艶妃に酔う
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2点きんとん菜の花、春の山が抜けていますがこれには訳が・・・・。
撮影に夢中になりすぎて、溝に落ち・・・・形が変形してしまいました・・・ので・・・。
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春の山(こしあんで製作依頼をお願いしました)
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櫻餅
とても上品な櫻餅でした。中はこし餡、包む餅は道明寺粉ではなくクレープ櫻色の生地?に櫻の葉を一枚巻いています。
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山路(特別春バージョンで製作してくださいました)
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木の葉焼き
上用菓子は個人的に好きではないのですが、ここの生地はモチモチしていてこし餡も上品な甘さ。
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せせらぎ すへらの情報は【こちら】

器は贔屓の陶庵さんの物を使用。


嘯月の紹介の情報は【こちら】


追記:4月の写真撮影のサイズのミステイクは御愛嬌!
   
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