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京草子 雅な京都絵日記時々詣で 平安装束の個人研修会
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平安装束の個人研修会

今日は早めにお手伝いを終えて風俗博物館風俗博物館風俗博物館へ。
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2月に模様替えしたばかり。
東京の展示を移動したのかと思ったけど新作というか以前も展示された事のある若菜下六条院殿の女楽の風景です。

源氏物語若菜下女楽
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童女は、容貌すぐれたる四人、 赤色に桜の汗衫、薄色の織物の衵、浮紋の表の袴、紅の擣ちたる、さま、もてなしすぐれたる限りを召したり。 女御の御方にも、御しつらひなど、いとどあらたまれるころのくもりなきに、おのおの挑ましく、尽くしたるよそほひども、鮮やかに二なし。


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童は、青色に蘇芳の汗衫、唐綾の表の袴、衵は山吹なる唐の綺を、同じさまに調へたり。
明石の御方のは、ことことしからで、紅梅二人、桜二人、青磁の限りにて、衵濃く薄く、擣目などえならで着せたまへり。

宮の御方にも、かく集ひたまふべく聞きたまひて、童女の姿ばかりは、ことにつくろはせたまへり。
青丹に柳の汗衫、葡萄染の衵など、ことに好ましくめづらしきさまにはあらねど、おほかたのけはひの、いかめしく気高きことさへ、いと並びなし。

中略
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今日の拍子合はせには童べを召さむとて、右の大殿の三郎、尚侍の君の御腹の兄君、笙の笛、左大将の御太郎、横笛と吹かせて、簀子にさぶらはせたまふ。
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その後女楽終了後御褒美をいただきます。
この君達の、いとうつくしく吹き立てて、切に心入れたるを、らうたがりたまひて

「 ねぶたくなりにたらむに。今宵の遊びは、長くはあらで、はつかなるほどにと思ひつるを。とどめがたき物の音どもの、いづれともなきを、聞き分くほどの耳とからぬたどたどしさに、いたく更けにけり。 心なきわざなりや」
とて、 笙の笛吹く君に、土器さしたまひて、御衣脱ぎてかづけたまふ。
横笛の君には、 こなたより、織物の細長に、袴などことことしからぬさまに、けしきばかりにて、大将の君には、 宮の御方より、杯さし出でて、宮の御装束一領かづけたてまつりたまふを、
大殿、「 あやしや。物の師をこそ、まづはものめかしたまはめ。愁はしきことなり」
のたまふに、宮のおはします御几帳のそばより、御笛をたてまつる。 うち笑ひたまひて取りたまふ。
いみじき高麗笛なり。すこし吹き鳴らしたまへば、皆立ち出でたまふほどに、大将立ち止まりたまひて、 御子の持ちたまへる笛を取りて、いみじくおもしろく吹き立てたまへるが、いとめでたく聞こゆれば、 いづれもいづれも、皆御手を離れぬものの伝へ伝へ、いと二なくのみあるにてぞ、わが御才のほど、ありがたく 思し知られける。


物語戻り
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内には、御茵ども並べて、御琴ども参り渡す。
秘したまふ御琴ども、うるはしき紺地の袋どもに入れたる取り出でて、明石の御方に琵琶、紫の上に和琴、女御の君に箏の御琴、宮には、かくことことしき琴はまだえ弾きたまはずやと、あやふくて、例の手馴らしたまへるをぞ、調べてたてまつりたまふ。
中略
御琴どもの調べども調ひ果てて、掻き合はせたまへるほど、いづれとなき中に、琵琶はすぐれて上手めき、 神さびたる手づかひ、澄み果てておもしろく聞こゆ。

和琴に、大将も耳とどめたまへるに、 なつかしく愛敬づきたる御爪音に、掻き返したる音の、めづらしく今めきて、さらにこのわざとある上手どもの、おどろおどろしく掻き立てたる調べ調子に劣らず、にぎははしく、「 大和琴にもかかる手ありけり」と聞き驚かる。深き御労のほどあらはに聞こえて、おもしろきに、大殿御心落ちゐて、いとありがたく思ひきこえたまふ
箏の御琴は、 ものの隙々に、心もとなく漏り出づる物の音がらにて、うつくしげになまめかしくのみ聞こゆ
琴は、なほ若き方なれど、習ひたまふ盛りなれば、たどたどしからず、いとよくものに響きあひて、「 優になりにける御琴の音かな」と、大将聞きたまふ。拍子とりて 唱歌したまふ。院も、時々扇うち鳴らして、加へたまふ御声、 昔よりもいみじくおもしろく、すこしふつつかに、ものものしきけ添ひて聞こゆ。 大将も、声いとすぐれたまへる人にて、夜の静かになりゆくままに、言ふ限りなくなつかしき夜の御遊びなり。
中略

宮の御方を覗きたまへれば、人よりけに 小さくうつくしげにて、ただ御衣のみある心地す。 匂ひやかなる方は後れて、ただいとあてやかにをかしく、 二月の中の十日ばかりの青柳の、わづかに枝垂りはじめたらむ心地して、鴬の羽風にも乱れぬべく、あえかに見えたまふ
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桜の細長に、御髪は左右よりこぼれかかりて、 柳の糸のさましたり。
「 これこそは、限りなき人の御ありさまなめれ」と見ゆるに、
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女御の
は、 同じやうなる御なまめき姿の、今すこし匂ひ加はりて、もてなしけはひ心にくく、よしあるさましたまひて、 よく咲きこぼれたる藤の花の、夏にかかりて、かたはらに並ぶ花なき、朝ぼらけの心地ぞしたまへる。
中略
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紅梅の御衣に、御髪のかかりはらはらときよらにて、火影の御姿、世になくうつくしげなるに、 紫の上は、葡萄染にやあらむ、色濃き小袿、薄蘇芳の細長に、御髪のたまれるほど、こちたくゆるるかに、大きさなどよきほどに、様体あらまほしく、 あたりに匂ひ満ちたる心地して、 花といはば桜に喩へても、なほものよりすぐれたるけはひ、ことにものしたまふ
中略
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かかる御あたりに、明石はけ圧さるべきを、いとさしもあらず、 もてなしなどけしきばみ恥づかしく、心の底ゆかしきさまして、そこはかとなくあてになまめかしく見ゆ。
中略
柳の織物の細長、萌黄にやあらむ、小袿着て、羅の裳のはかなげなる引きかけて、ことさら卑下したれど、けはひ、思ひなしも、心にくくあなづらはしからず
高麗の青地の錦の端さしたる茵に、まほにもゐで、琵琶をうち置きて、ただけしきばかり弾きかけて、たをやかに使ひなしたる撥のもてなし、音を聞くよりも、またありがたくなつかしくて、 五月待つ花橘、花も実も具しておし折れる薫りおぼゆ。
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水干の童子がかわいい尻は押折

源氏物語 玉蔓
歳暮の衣配り
手を尽くして織りつつ持て参れる細長、小袿の、色々さまざまなるを御覧ずるに、
中略
「 いと多かりけるものどもかな。方々に、うらやみなくこそものすべかりけれ」
と、上に聞こえたまへば、御匣殿に仕うまつれるも、こなたにせさせたまへるも、皆取う出させたまへり。
中略
「 いづれも、劣りまさるけぢめも見えぬものどもなめるを、着たまはむ人の御容貌に思ひよそへつつたてまつれたまへかし。着たる物のさまに似ぬは、ひがひがしくもありかし」
とのたまへば、大臣うち笑ひて、
「 つれなくて、人の御容貌推し量らむの御心なめりな。 さては、いづれをとか思す」
と聞こえたまへば、
「 それも鏡にては、いかでか」
と、 さすが恥ぢらひておはす。
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紅梅のいと紋浮きたる葡萄染の御小袿、今様色のいとすぐれたるとは、かの御料。
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桜の細長に、つややかなる掻練取り添へては、姫君の御料なり。
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浅縹の海賦の織物、織りざまなまめきたれど、匂ひやかならぬに、いと濃き掻練具して、夏の御方に。
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曇りなく赤きに、山吹の花の細長は、 かの西の対にたてまつれたまふを、上は見ぬやうにて思しあはす。「 内の大臣の、はなやかに、あなきよげとは見えながら、なまめかしう見えたる方のまじらぬに似たるなめり」と、げに 推し量らるるを、色には出だしたまはねど、殿見やりたまへるに、ただならず。

「 いで、この容貌のよそへは、人腹立ちぬべきことなり。よきとても、物の色は限りあり、人の容貌は、おくれたるも、またなほ底ひ あるものを」
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とて、かの末摘花の御料に、柳の織物の、よしある唐草を乱れ織れるも、いとなまめきたれば、 人知れずほほ笑まれたまふ。
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梅の折枝、 蝶、鳥、飛びちがひ、唐めいたる白き小袿に、濃きがつややかなる重ねて、明石の御方に。思ひやり気高きを、上はめざましと見たまふ。
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空蝉の尼君に、青鈍の織物、いと心ばせあるを見つけたまひて、御料にある梔子の御衣、聴し色なる添へたまひて、同じ日着たまふべき御消息聞こえめぐらしたまふ。げに、似ついたる見むの御心なりけり。

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謎の魚袋
銀の魚袋なので四位


リアリティーある公卿の碁勝負
細殿に控える四位の武官束帯の武官
女人からの菖蒲の文を受け取ったリアリティーが感じられます。 

女房の日常「縫い殿」
法興院の法要
中宮定子の法興院到着後の清少納言との会話
到着が遅れた理由を少納言に伝えた所によると

「久しうやありつる。それは大夫の院の御共に着て人に見えぬる同じ下襲ながらあれば、人にわろしと思ひなむ。とて、こと下襲縫わせたまひけるほどに遅きなりけり いとすきためへりな。」
大夫とは中宮大夫の藤原道長
当時姪のお世話責任者という官職に不当と理由をつけては職務放棄していた道長。
院は叔母で一条天皇の生母を御共していた道長そのあとに中宮をお供するのは事前承知の話。
なので当然そのあと下襲が同じってのはわかるはず。
そこをわざと理由つけて中宮の行列を止めるあたりある意味すごい嫌味~~~~~。
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縫っている様子

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綿入れ
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打衣をつくるために衣を木で打っている場面

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装束に香りを移す様子

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梅重ね

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菖蒲

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もじり紅葉
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松重ね

季節に応じた重ね色目小さな装束にもしっかりしたお仕事



天徳内裏歌合

天徳四年3月30日に村上天皇臨席の元開催された内裏の和歌大会
左右に分けお題ごとに競わせ優劣を競うイベントを再現し天皇あります。
たしか以前時雨殿で展示された事があったかと。

天徳年間なので位袍が古い色の装束を着付けています。
左右赤色青色を基調に左右に分かれて応援をかねたきわめて優雅な大会です。

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この方が当時大納言だった源高明
安和の変で大宰府に左遷され、帰京後出家した道長の舅
高松殿と呼ばれた明子の実父
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これから女性装束にも着手するのですが、縫製を確認したいのですがなかなか機会がなく。
ここでしっかり確認しないと
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古代の染色
ホテルへ
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テーマ : 歴史・文化にふれる旅
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京都好き、歴史好き、ショッピング好き、温泉好き、グルメ好き。
凝り性な乙女座、A型、金星人、六白金星なわたしです。

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