九月九日(旧暦)は暁方から雨すこし降りて、

菊の露もこちたく、覆ひたる綿などもいたく濡れ、うつしの香ももてはやされて。

訳:9月9日(旧暦)は明方から雨が少し降って、菊の花の上に置いた綿も露にぬれてんねん。その綿からええ菊の香りがめっちゃするねん。

本来9月9日の旧歴(新暦では10月上旬頃の日)宮中行事に行われた重陽の節句の日。
この日は前日に用意した菊の花の蕾に覆った朝露に濡れた綿を体にあてたり、菊の花を浮かべた菊酒を飲んで無病息災を祝う宮中行事がありました。
今ではすたれてしまったけれど、平安の昔では五節の一つ重要な行事でした。
今日はその重陽の節句を京都で体感する事にしました。
実は旧暦通り新暦の9月9日行事が行われるので、この残暑季節的に菊を愛でるのはかなり無理があります。
しかし今日では技術進歩で季節はずれの菊が今日見れるのです。

京阪電車の伏見稲荷で途中下車して、大好きな餡パン屋「(都麗美庵)トレビアン」久々なんです。
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当然予約はあんドーナツとあんフランス、足寄産つぶあんぱん。
本当に美味しいですよん!甘すぎない小豆本来の味と、油を吸ったパンの生地に粉砂糖がまた格別。
お店の紹介は【こちら】

河原町五条に向かい、まず五条の名店半兵衛麩を訪れて麩饅頭をいただきます。
麩料理を提供する京都でも有名な麩のお店です。創業元禄年間!外見はいかにも京都の老舗という風格。
麩はグルテンの塊、ザ・タンパク質。もっちもちの麩の中に餡子を詰めた菓子GET。
お店の情報は【こちら】
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義経と弁慶の像が!
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五条近くのさるすべり
五条に戻り五条大橋を西すぐ河原町通りを左折少し南下すると右奥にビルに隠れるようにひっそりとたたずむ神社が見えます。
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市比賣神社で今日は重陽まつりとカードまつりが行われます。
ここは御祭神がすべて女神さま,小さな女人神社です。神様は皆天照大御神とスサノオノ命に縁のある女神様ばかり。
また天之真名井という清水が湧いていて、美味しいお水いただきました。そういえば名水の場所はたいがい神社。昔から水って大切だったんですね。
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この菊の上に置く綿の色は江戸時代後水尾上皇の頃に決まり事として書物に記載されていたそうです。
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昨夕方に幼稚園児の皆さんが、綿を覆いかぶせたそうです。
小じんまりした境内に今日は着せ綿をかぶせた菊の花が捧げられ神事を待ちます。
宮中で菊の花に綿を乗せた当時の光景が想像できます。
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嵯峨御流の生け花に着せ綿。
貴族達は当日その綿で体をぬぐい長寿を祈ったをいいます。
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これ聚光で購入した和菓子その名も「着せ綿」菊の花に見立てた上菓子の上に綿にみたてた練り餡が。
なんかこの日に相応しいお菓子です。

話しもどして
江戸時代庶民の文化に溶けこみ菊酒を飲み、菊観賞をして栗を食べたそうで盛んに行われていた秋の行事だったんですが、どうやら明治時代にすたれたようです。新暦が原因でしょうね。新しい暦で菊は見れません。栗も食べれませんからね。と言って10月だと数字のごろ合わせがあわないし・・・・。

神事の後はいちひめ雅楽会の奉納の舞胡蝶です。
髪飾りは菊です。優雅ですねえぇ^^
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そして菊酒とながいきうどんが参拝客に振舞われます。
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菊酒は花弁が丁度、盃に入りとても風流な気持になりました。写真とれなかったの残念です。
観光の情報は【こちら】

四条の大極殿経営の栖園へ、ここの琥珀流しをいただきます。
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寒天と多分ゼラチンの葡萄ぜりーに季節のシロップをかけたスイーツです。
今月は葡萄です。まだ暑い日が続きます、さっぱりとした口当たり良いです。
お店の情報は【こちら】

時間が空いたので西本願寺の近く井筒の5F風俗博物館に行きます。
途中でトレビアンのあんドーナツいただきました。豆の味がしっかり甘めな、しかし甘すぎない。
しかし持ち運ぶ途中ですでにぺちゃんこ!!!やばい!!!
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ここ風俗博物館は源氏物語と当時の貴族の生活を紹介した博物館です。
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平安中期の白河邸にて法会を催した法華八講の様子です。
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これは寝殿造りの庭に菊の着せ綿をした様子を現しています。
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女房が菊の花を入れた薬玉(ぐみぶくろ)を手にして、柱にくくりつけようとしています。
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着せ綿で体をぬぐっているでしょ。
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館内で鎌倉くらいから宮中で正装に昇格した装束をはおれます。
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ほらこんな感じで^^
この後、堀川通りを北上してこの時期美しく咲くという芙蓉を見にまずは洛中でこの時期咲いている芙蓉の名所妙蓮寺へ行きます。
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ここは宝鏡寺の近くで13世紀末妙蓮法尼という僧が創建した本門法華宗の御寺です。
ここは宿坊もあってなんだか素敵。
今は境内を囲うように芙蓉が美しく咲いています。
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芙蓉はむくげ、ハイビスカスともにアオイ科の植物確かによく似てますね。
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芙蓉とは=蓮をいうそうですが、木になる芙蓉を木芙蓉と言って区別したそうです。
まだ暑い9月初旬、残暑で少し開花がおそいようです。ここは種類が多いので10月までの長い間芙蓉が楽しめるそうですが。一重が多い様に思います。
観光の情報は【こちら】

盧山通りのプティブリエさんに行きました。
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お店はさすが京都京町家な和な店構えです。
お店の情報は【こちら】

堀川今出川にで近くの和菓子店聚洸さんに予約済の和菓子を取りに行きました。
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以前から気になる和菓子屋の一つです。
ここは京草子で七夕の日に訪れた塩芳軒の息子さんのお店。近くの晴明神社さんが塩芳軒の御菓子「聚楽」と水の光を洸を選ばれて名付けられたそうです。
予約の御菓子は「?」 「白菊」 「着せ綿」の三種です。
お店の情報は【こちら】

帰宅後いただきます!!
が、きずいてみたら餡子系統・・・・別にねらった訳ではなくて・・・・・なんです。
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花の麩は半兵衛麩さんの左の洋菓子はプティブリエ、右は聚光です。器はいつもの陶庵です。
重陽の節句に栗のタルトあああぁ日本って良いです・・・・・なんだかんだ言っても・・・・

次回京草子は「時代祭りと季節の花を巡って」
途中脱線ブログあるかも?かもかもです。
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