2017-09-05

うつくしきもの 大きにはあらぬ殿上童の、装束きたてられて歩くも、うつくし。

訳:美しいもん!
大柄違うのに殿上童(宮中で出仕する公家の子供)の装束がきせられてなぁ~~~て(体の方が小さくて衣装が大きい様子)感じで歩いてんのも美しいやん

禁裏には成人男女のみならず、子供達も出仕し、帝の近くにはべって昼夜とわず奉仕していました。
子供とはいえ、出仕する童子達は殿上童と呼ばれ親も殿上人として従事する公卿の子達です。

その子供達はどんな姿だったんでしょうか?
以前童女の姿は紹介しましたね。
成人女性の装束とは少し違う汗衫姿でした。

では殿上童はどういう装束を着ていたのか???

その答えは平安時代末期に記述された「満佐須計装束抄(雅亮装束抄)(まさすけしょうぞくしょう)」にヒントがあります。
この書物は「後期の貴族、有職家源雅亮」が書き残した貴重な装束有職故実書です。
それによると

童殿上のこと。
 闕腋の装束物具常の如し。袍赤色なり。常の五位の袍の赤みたる様なり。文に葵常の事なり。下襲常の躑躅表綾。裏単。文瑩して打ちたり。中倍あり。半臂は黒半臂襴緒などは羅と云ふものなり。夏は薄物。常の袙の色心にあるべし。但し濃装束ならば。蘇芳の袙青き単にて。濃打衣着るべし。表袴織物上達部の装束の体なり。これは濃装束。裏は濃し。大口も濃かるべし。取り重ねて円座の上に置きて取り出すべし。着るべき次第に置くべし。帯。角の丸鞆。五位の笏。引帯。襪。絲鞋。扇を具すべし。淡絵あり。夏の下襲赤色。黒半臂なり。色を聴りたる故なり。表袴の裏。大口赤くとも苦しかるまじけれども。幼なければ打ち任せては濃装束なり。装束をすることは常の闕腋なり。但し半臂の緒結ふべし。本を見るべし。装束して後。円座にこの稚児を据へて。びんづらを結ふべし。

童子では無位です。
でも帝の清涼殿で殿上するなら位がいります。
だって猫にも位を与えないと帝の傍にいれないんですから、さすがに子供に官位は無理がありますからでも官位もあたえられません。
なんせ元服前の子供ですから。
なので五位扱いだったようですね。
宮中行事ではなんと女装もさせていたのだそうです。

当然宿直姿もあり
闕腋の装束に狩衣のあて帯をして差貫をはいて下げみずらに頭を結っていたそうです。


殿上童の髪型
みづらを結ふこと。
 まづ解櫛にて稚児の髪を解き廻して平髪掻にて分目の筋より項を分け下して。まづ右の髪を紙捻して結ひて。左の髪をよく梳りて。油綿つけ撫でなどして。髻をとる様に梳り寄せて。ひ□□□□先の糸を一筋取りて。そのみづらの所。上がり下がりの程。目と眉とのあはひに当たるほど。前後ろのよりの際。稚児の顔の広さ細さに依りて結ふべし。顔広きは前に寄せ。細くは後ろに寄すべし。但しいかさまにも耳よりは前なり。髪の元を五から巻ばかり詰め結ひて。髪より下交に真結びに結ふべし。まづ下結びをして。髪掻の先をゆする坏の水に濡らして。結び目を濡らして真結びにすべし。糸を延べじ料なり。糸を切らで髪の裾をよく解き下して後。耳の後ろの髪を耳の後ろ隠るる程に鬢幅をふくらかに清らに引きて。耳を隠すべし。次に髪の末を稚児の肩の前によくよく撫で付けて。稚児の胸に押し当てて。乳の程に当たる程を捉へて。また赤糸して三纏ひばかりして。真結びに強く結ひて。小刀して結び目の際より糸を切るべし。さてその結ひたる下の髪をよくよく撫でて後。三つに分けて。三つ組に裾まで組下して。その裾の組は手を髪へ引き返して。元結いたる糸の切らで置きたるして。この組は手の元を元結ひたる所に真結びにして後。際より糸を切るべし。いづくをも結はんには結び目を濡らせ。糸のくつろがぬなり。髪の末をば耳の上より越して。鬢幅の内に挟むべし。猶末出でば。首紙の内に押し入るべし。稚児幼くて髪短くば。別に付髪と云ふものを元結ひたる上に結ひ付けて結ふなり。その髪などをよく結ひ直しておとしなどすまじきなり。次に挟形を取りて。この元を結ひたる上に当てて。稚児の後ろにて押して挟形に結ぶ。その結ひ様書くべきにあらねば。左右の本を結ひて具したり。まづ左を結ひて後。円座ながら引き廻して右を結ふべし。我が回るもこちなければ。この料に円座には据うれども。君の御みづらなどに参りたらんには便なし。我回るべし。
満佐須計装束抄より

成人公家と違うのは髪形を「美豆良」していたところですね。
成人前は他人に頭を見せて、成人後は烏帽子や冠で隠していたんです。
勿論眠る時でも着けていました。髷を見せる事は大変恥ずかしい事だったようで、殿上で喧嘩が起こりかけた時は相手の冠に手をかけて奪い取ったと文献にでるほど失礼な行動で大事件になったようです。

さて正式な殿上人の装束体験をしたいのはやまやまですが、完コピ装束がありません。

9月には髪を短くするので、美豆良風を体験出来るのは今の時期だけ~~~
って訳で殿上童の夏の直衣

いざゆかん「殿上童と殿上人夏の装束体験」!!!


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早朝にママちゃりで最寄り駅ここから橿原神宮前駅のリトルマーメイドというパン屋&ファミマで昼食用もGET

お店の情報は【こちら】

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途中の駅でモーニングです。

体験場所は関西圏内かつ夏物装束でCPの良い「いつきの宮歴史体験館」にゆきますので斎宮へ。
近鉄線で4度乗り換えて斎宮駅着
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午後は中止で午前の部で予約しました。

前回は衣冠冬の装束だったので今回は夏の衣冠を体験します。

こちらの装束は京都の黒田装束店さんの物~~~もう間違いなし!!!
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下に白小袖 単(濃紅遠菱紋)  指貫 紫地七宝花菱裏紫袷(あわせ)仕立て
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夏の直衣を着ます。
直衣二藍色花菱三重だすき紋単(裏生地のない)仕立て
下は指貫を裸足ではきます。
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あぐら当時は足の裏を両側をつけて座ります。
出来上がり
二藍の下から紅の単がうっすらと見えて素敵~~~ちらりズム満載

頭が美豆良で童子なのに、直衣の色が壮年の色目
しかも色も殿上童は幼い子供二藍が赤紫色なんですが・・・・・・。
しかも指貫の文様が大きすぎ・・・・・もともと大人用ですからね。
有職故事的には間違っています。そこはお許しを~~~

二藍色、顕紋紗三重襷文の袍
源氏物語鈴虫の源氏が着衣していた二藍というので壮年の頃の二藍色です。


今日は平安時代の旧暦で盂蘭盆会にあたります。

先祖の供養として宮中行事の一つで本来は7月15日に行いますが、本年は閏年なので遅いのです。
盂蘭盆にかかわるいろいろ小物を持参していざ変身
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お供え物を運ぶ
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蓮の花を手に
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菓子を食べる

冠直衣
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源氏になる
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邸宅でのんびり、扇をたふたふする。
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和歌を詠む


両肩の表着を肩からはずしてみる。
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夕霧の姿を再現
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名古屋の徳川美術館の開園記念で全源氏物語絵巻が公開された時の冊子
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有名な雲井の雁に一条御息所からの手紙を盗みとられようとしている場面
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宵過ぐるほどにぞ、この御返り持て参れるを、かく例にもあらぬ鳥の跡のやうなれば、とみにも見解きたまはで、大殿油近う取り寄せて見たまふ。

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女君もの隔てたるやうなれど、いと疼く見つけたまうて、はひ寄りて御後ろより取りたまうつ。
後ろで聞き耳をたてている女房達が笑えます。

この後雲居の雁は実家に帰ってしまうのですが、夕霧はお構いなしに落ち葉の宮を妻にします。
母は一条御息所と身分は高くなかったですが、皇女ですから妾とはいかず夕霧はそれぞれ半分ずつを二人と過ごします。
律儀といえば律儀
始めはいやいやながら結婚した落ち葉の宮ですが、その後は安定した生活を送りました。
藤典侍との間に出来た六の君の美貌に期待していずれ高貴な人物に娘をめあわせるために、母が中産階級の出であるハンディを宮の養女にしその養育を託します。
このなかった宮は六の君を我が子として大切に養育します。
この子こそ宇治十帖で匂宮と結婚する六の君です。

満喫しました。
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館内は重陽の節句のディスプレイに変更されています。
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外へ
打球で遊ぶ
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夏萩の花
斎宮駅でランチからの帰宅の途へ。


楽しもうで終了~~~~~
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