2012-12-20

舞少納言「優雅な茶草子」

宮使え 宿下がりの日の昼すぎ一人で頂くお茶の一時は格別です。

ここでは日頃のお茶の時間に頂いたお茶、お茶菓子の紹介をしたいと思います。
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建仁寺にある「平成大茶園」
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お茶の花は10月末から11月初めに開化します。椿科なので椿の花に似ていますが、やや小ぶりで花は下を向いて咲きます。
はずかしがりやさんなんですね。
お茶は「カメリアシネンシス」いう椿科の植物の葉から生産された飲み物です。
古くは雲南省辺りの少数民族が嗜む茶が後漢の時代に四川省辺りで客人をもてなす際に喫茶のルーツとして書物に紹介されています。

四川省は茶のルーツと言われる雲南省の近くであり、そこから魏晋南北朝時代長江周辺へ広がり唐時代には長安で
広く知識人にもてはやされました。有名なのは唐時代の陸羽が茶道を書に記した「茶経」ですね。

日本には一部遣唐使や仏教を学んだ留学生(空海・最澄)が持ち帰りました。
「日本後記」に平安初期嵯峨天皇の近江行幸の際に茶をふるまったと記述があるもの一部の階層(主に僧)でのみ好まれるにとどまっていました。
その後遣唐使が廃止され国風文化が華やかに開化すると一時衰退します。
しかし僧の栄西が再び苗木を日本に移植すると、僧日本の茶道の祖南浦紹明により当時の文化人により嗜まれ客人をもてなす茶道として特に武士階級に好まれ僧から武士へと広まっていきます。とくに千利休が有名ですね。

江戸時代になると煎茶が町民にも広まりいわゆる日本茶としての広まりを見せ始めます。

各地にお茶の生産地が出来ます。特に宇治茶は京都の近さから高級茶生産地として名をはせ、今日高級茶の代名詞「玉露」は宇治が発祥です。

①日本茶 宇治茶 玉露

日本茶:
5月の上旬に茶の葉を刈り込み、蒸し器で蒸され冷気で水分を飛ばしながら冷やされます。粗揉機で揉まれ再度熱風で水分を飛ばします。再び同作業を繰り返し、茶を乾燥させます。
その後形状を整えた後、再び乾燥させ、茎の部分を取り除き、最終段階の均一化を行います。
煎茶と玉露の差は茶の芽が出始めた頃に玉露は葉に蓆をかけます。すると光の光合成が抑えられカテキンの少ない旨味の多い茶「玉露」が出来あがります。


宇治市内、及び南部(宇治田原等)の茶園で栽培される茶の総称。
日本に茶の木を持ちかえった西栄はその苗木の一部を明恵上人に贈り、明恵は栂尾に移植した後宇治の地に播植します。後嵯峨天皇の行幸にともない本格的な茶園が出来ますが、その地位は南北朝中期まで「非茶」という地位にとどまっていました。
しかし足利義満の時代にその加護を受けて15世紀半ばには一条兼良が「宇治は当代近来の御賞翫」と称するまで地位を固めました。
織田信長の時代には権力の象徴として戦国大名の「茶道」が盛んになり、信長が宇治の茶師の森彦右衛門を御茶頭取として後見にあたり大きな富を得ます。これは秀吉の時代になると森氏から茶師の地位は徐々に上林氏へ移行していきます。今日の宇治茶園の目メーカーに「上林」名が多いのはそのためです。
江戸前期までは繁栄した宇治茶ですが、年貢の増税や大衆の茶需要により価格が下落した為に中期には斜陽の時代を迎えます。
しかし1738年に宇治田原の長谷宗円が宇治茶製法を確立し江戸で販売すると大々的に販売され煎茶の地位に浮上します。1834年宇治では初めて辻利が玉露製法を始め、煎茶とは違う玉露が更に販売の拡張に一役かいます。
明治以降は主に輸出品として、又茶業組合も組織され品質の向上にも繋がります。
現在は高級茶といえば宇治茶といわれるほどのブランド力を持っています。


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一保堂の極み「天下一」1回分1260円

一保堂の玉露と嘯月の和菓子

一保堂さんは享保年間1717年に近江出身の渡辺伊兵衛が、京都寺町二条で茶、茶器、陶器を扱う「近江屋」として創業し1846年山階宮家から「茶一つを保つ」ようにと「一保堂」の屋号を賜った京都老舗茶問屋さんです。

お店の情報【こちら】


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夜の花のきんとん

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春の山のきんとん

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岩根の躑躅のきんとん

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紫陽花のきんとん

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秋の一品 栗きんとんと菊のきんとん



嘯月さんの過去購入作品のきんとん
元々老舗和菓子「とらや」の職人が大正年間に創業した京都では比較的新しい和菓子店です。
昔からの対面販売を重視し、和菓子の販売は前日の予約でのみ購入出来ます。
特に「きんとん」の出来は京都和菓子店の中では類を見ないほど鮮麗されたまさに芸術の極みというべき一品です。

お店の情報は【こちら】


②台湾茶

台湾はその温暖な気候から大陸から移民して来た漢民族が茶の木を台湾の地に移植し、茶業を行った事で始まります。
日本統治時代に日本は台湾の特産品として積極的に茶農業の推進や品種改良を行い、茶産業は輸出品として大いに台湾の経済をささえました。現在もその役割は非常に大きいといえます。

大禹嶺 

廣方圓茗茶さんの「宇祥瑞景」

梨山の中で最高海抜2600M前後にある地区名の名前がついたお茶です。
台湾では高山で採れる物は日照時間や霧などの相乗効果により美味しいとされ、珍重されるので高額に取引させています。
特に大陸の成り金金持ちがこぞって買う為ますます値段がつりあがり、粗悪な物や偽物も多いそうです。
こちらのお茶屋さんはオーナーさんが信頼出来る方で台湾でも高い評価を受けておられます。

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手摘みなので粒が大きく、香りが芳醇で確かに美味しいとうったえてきています。

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台湾茶は1煎目は捨て2煎目は茶葉の開きがあまいのでこの色は3煎目の物です。
高級な煎茶の味わいがします。

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お茶うけは胡桃(アメリカ産)、台湾産ドライパイナップルと愛文マンゴー
とてもこのお茶と合います。
やはりお茶とお茶菓子はその地で頂くのがいいです。とても合いますね。

台湾茶はお高いですが、7~8煎くらいいただけるのでCPいいと思います。


お店の情報は【こちら】

次回は不定期に更新ありです!
京草子中休み期間(だいたい冬と夏あたり)に集中的に日本茶か台湾茶等々2つ毎くらいご紹介します。
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