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京草子 雅な京都絵日記時々詣で 2010年11月

紅葉の色々ありしも

「秋にはあへず」と貫之が歌思ひ出でられて
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訳:紅葉はいろんな色があんねんけど、「秋はうつりぎや」って紀貫之の和歌を思い出だすねん。

今日は京東西にドァ~~と移動。
さて今回のお目当て上村松園展。
過去最大級の絵画展。松園といえば美人画で有名です。
話しは美人繋がりで少しそれて・・・・
10月に韓国映画で「美人図」というのが一部の映画館で上映されていました。もう3年ほど前の映画だそうで、題材は正祖時代の絵師「シンユンボク」そう韓流ドラマ「風の絵師」と同じ題材です。
違う点は前者が大胆な性描写がありなのと政治的要素がない。後者は純愛というか子弟愛で展開し政治的要素が強い所が大きく違います。韓国ではかなり大胆な映像化で観客動員も良く反響も多きかったそうです。


監督チョン ユンス
男装の絵師主人公シンユンボクに      キムギュリ
恋人で鏡職人のガンムに          キムナムギル(彼 善徳女王でピダム役した男優です)
ユンボクに横恋慕する絵の師匠キムホンドに キムヨンホ
キムホンドを慕う名妓生ソルファに     チョジャヒョン
のドロドロ四角関係ストーリー

ユンボクは代々絵師の家系の絵の才能に長けた末娘に育ち、絵の才能のない兄に変わり絵を描いていたが、それを苦痛に感じた兄の自殺する。父はその才能は末娘の物と知り男と偽り仇敵ホンドの弟子にする。
宮中に入りその才能を他のホンドの弟子に妬まれ騒ぎに巻き込まれていた。王から風刺画を依頼され街中でガンムと出会う。
偶然女だという秘密がばれ、それが二人の関係を近ずけ肉体関係を持つ、シンボクは女に目覚めそれは絵へ影響していく。
ホンドははからずもその情事を目撃してユンボクへの愛に気付く、これにホンドを慕う妓生ソルファが嫉妬して愛が激しい憎悪に変わる。

物語は中盤佳境に二人は漢陽を離れ寺に入りひと時を過ごすも王の秩序整備の名の元寺内で行われていた行為が問題になり、兵士が乱入ユンボクは逃げるも兵士によりガンムが逮捕される。ユンボクはホンドに命ごいし、処刑間際に助かり流刑になるも移動中倒れる。ソルファが突然あらわれ、ガンムを都に戻し助ける。
ユンボクはホンドと師愛の肉体関係を持つが、ガンムと再会し結局駆け落ちを計画する。
ソルファは同じ宮中絵師の若い男にユンボクが女である事を証し恋敵のユンボク、ホンドを罠にはめる。
しかし、ユンボクをあきらめきれないホンドはガンムに毒付き矢を撃ち、中和薬と引き換えに一人立ち去る様に脅すもガンムは抵抗。二人が争う間に中和薬が川に落ち・・・・。
ガンムは現れたユンボクの腕の中で絶命、ホンドは心ならずガンムを殺害してしまって茫然とした所に兵士登場。
二人は宮中でユンボクの性詐称の責任をとがめれら拷問にかけられた後、ホンドは宮廷追放、ユンボクは漢陽追放になる。ユンボクは船の上で「美人図」(妓生に姿をした自分)を描き川に流して完
大まかなあらすじは以上、かなりぬけているけど。

やりすぎ感の性描写はそこ必要ないっていう妓生館での女同士の性体位ショー。
ユンボクは初体験なのにはなっからテクニック感満載で完全ガンム役のナムギルは圧倒されていました。役に入りすぎ・・・・。
ナムギルは翌年も恋敵に恋人の前で殺される展開はなんだかかぶりすぎ・・・キャラはかぶってないが。
ユンボクとホンドは実年齢11歳差なのにキャスティングはどうみても年齢差は軽く20歳超えです。恋愛対象としては離れすぎでロリコン???援助交際???感ありあり。
最後にユンボクはホンドを助け、死を望んだ為ガンム殺害を告白するも王から処刑はまぬがれないと言われながら流刑になる。説明なしの展開。恋人死んだのになんだかすっきりした顔のユンボクのラスト。
全体としてはうまく恋愛、嫉妬、憎悪がうまく描けていましたが、日本では後を追い自殺が正当完結ですっきりするのだけど、それがない所がいかにも韓国映画らしい~~~という感じかな。でもまあ王の男よりかなりすっきり。あれは映像だけ良かっただけで物語は中途半端。同性愛でかなりの反響との問題作というふれこみのわりにはいまいちってか全然でした。が、これはなかなかよかったでしょうか。演技力は皆なかなかで、音楽もあっていたかと。
個人的ドロドロ大好きなんで。もっとえげつな感あってもいいけど、それには連続ドラマじゃないと2時間じゃあ無理かな~


では本題に入りましょう。
平安神宮傍の近代美術館「上村松園展」に向かいます。
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上村松園といえば明治画壇の女流美人画の大家で絵画に詳しくなくても名前は知っている人は多いはず。

男性の書く美人画はかならず妖艶さがあるけれど、女性である松園には凛とした女性の姿が印象的で好きです。
東京に続き、大規模な明治女流画家の最高傑作の数々が90点一同に観賞出来る機会はそうない。今回は清少納言図、楊貴妃、伊勢大輔、花がたみ、舞支度、序の舞などまさに名品がドドッとお目見え。
観光シーズンだゆっくり見れるかしら・・・・・。

上村松園は明治に京都葉茶屋を経営した両親の次女に生まれ生後すぐ父を亡くし母の手で育てられました。少女時代から絵が好きで12歳で美術学校に進み、鈴木松年に師事、15歳で第3回内国勧業博覧会で出展した絵は一等褒状を受け英国皇子の買い上げとなると一躍画壇の人となります。その後、幸野楳嶺や竹内栖鳳に師事した松園に一大スキャンダルが、未婚のまま男子(後の上村松篁)を出産。相手は松年とも言われているが本人が明らかにしていないので不明。まさに明治時代に女性が画家になるだけでも厳しい時代に未婚の母。
しかし世間の風当たりのなんのその松園は生涯の中で多くの傑作を残し66歳で帝国芸術院会員に73歳で女性初の文化勲章を授与され、74歳で奈良で生涯を終えました。

いくつかの残された写真で受けたイメージは天才がそうであった様に近寄りがたい、気難しさと気骨のある真の強さを備えた女性の様に感じました。

相当の反響を予想して会館前に行く事にしました。
作品の内、気になった物を羅列します。【作品は著作権の問題がありますので・・・・】

清女褰簾之図(清少納言図)
宮「小納言よ、香爐峯の雪いかならむ」とおほせらるれば、御格子あげさせて、御簾を高くあげたれば、笑はせたまふ。人人も、「さることは知り、歌などにさへうたへど、思ひこそよらざりつれ。なほ、この宮の人ひはさべきなめり」という。
訳:中宮定子さまが「少納言。香爐峯(中国にある山の峰)に降り積ってる雪はどんなん?」って言うから。
  スタスタ歩いて、窓を開けて簾をクルクル巻いて外が見える様にしてんな。ほんだら中宮さまは笑ってん。
  他の女房達が「この漢詩は知ってるから歌で返すんはわかるけど。そんなんするなんか思いつかへんわ。さす  がこの中宮様に仕える方やねぇ~」って言うねん。
  (まああ 自慢話やねえ)

有名な枕草子の場面で簾を掲げようとする清少納言の図
日本画というより、まさに大和絵的な作品初期の作品は線が堅くて古典的な感じが印象的です。
初期の作品は線が堅い感じはするが、十代後半という年齢でこの絵は才能以上でしょう。

中期になるとだんだん色合いや風景も鮮やかになり、線も柔らかく優美さが増し個人的にはとても好きな画風です。

舞支度
着物の柄から秋にお座敷で今舞を披露しようと舞妓と婦人の図
お座敷のざわつき感が感じられて華やいだ祗園の様子が手に取るように見てとれます。

楊貴妃
玄宗皇帝の寵妃の姿は湯上りが艶めしく描かれ、髪飾りと宝飾品は色を厚く塗り凹凸をつけていました。また障子の向こうにいう童子の女官と調度品や簾向こうの竹は薄っすらとすけて描いてあり、本当に技巧の素晴らしさが特に印象的な大きな画で松園の絵の中でも背景を描いた珍しい作品です。

後期は全体的に落ち着きのある画風で、あるべき物のみが残りそれが一層引き立っています。画題も能などの古典文化に傾倒していった時期でわびさび的な印象です。

序の舞
これぞ松園の集大成的一作品コメント不要です。
凛とした女性の姿を見事に表現。モデルは松篁夫人(嫁です)

やはり期待しただけの事はあります。大満足です。

まだランチタイムまで時間があるので、円徳院にツワブキの花を見にいきました。つわぶきは艶葉蕗と書き、キク科の植物です。葉がつやつやしてるのにちなむ名だそうです。香りが門前にまでただよってきます。満開です花は菊のようですね。
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円徳院の門から入ったすぐ両側に招きいれるように咲いています。
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アップで!
ここは目の前が秀吉の正妻ねね(もしくはおねの)が晩年開山した高台寺の傍にあるように縁の地です。
ねねは秀吉亡き後大坂城を去り京都でその霊を慰めながらこの円徳寺で生涯を終えました。
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ねねの死後甥の利房が高台寺の和尚をまねき木下家の菩提寺としたのが始まりです。この庭は醍醐寺の物とよく似ているように見えます。
まだ安土桃山時代のなごりなのか、ダイナミックでゴージャス若干成り金感があって・・・・。家康が政治的にねねの影響力を利用するために金を惜しまず寺院の建築に後見したというからそりゃ絢爛豪華かなっと。
そのおかげかどうか。関ヶ原の戦いの際明暗を分け西軍を裏切った小早川秀秋はねねの養子。その時の決断にねねも助言したと言われています。(おかげで秀秋はその後後悔か?裏切り者扱いに耐えかねてか?自殺してしまい)さすが狸爺の家康は秀吉の正妻ねねと側室で後継者の秀頼の生母淀殿との女の戦いも利用してねねの家康支援を勝ち取っただけでなく大阪冬の陣でも自分の息子の正妻で淀の妹おえよ達を使い、難航不落の大阪城の大堀を埋めてしまうほどの策略家。ねねは気ずいていたのかどか???
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ねねが見たかもしれない大坂城の落城の炎の様に紅葉が真っ赤に色ずいています。

観光の情報は【こちら】

目の前の高台寺の庭園も楽しみましょう。
少し高台になっているので、起伏のある境内は奥行きがあり美しいですね。
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ひときわ美しい紅葉でした。
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時雨亭は二階立ての茶室。伏見城からの移築だそうです。

観光の情報は【こちら】

ランチまで時間があったので、五条と四条の間にあるパティスリーSに行きました。
迷いましたが、栗のタルト、ショコラフランボワ―ズ、サントノーレキャラメルをGET後京都駅に戻りました。

京都駅の伊勢丹10階「ザ・キッチン サルバトーレ クオモ 京都店」東京で行こうと思っていたらここに。
妹にふたば豆餅と栗餅をGETしてもらい合流しました。
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イタリアンです。見晴らしの良い京都駅周辺を前菜、パン、サラダをビュッフェ式にメイン、デザートをチョイスするランチは1800円
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前菜はやはりビュッフェなので、少し野菜はべチョっとなってました。が、まあまあかな。
でもピッツァ最高でした。2006年世界一のピッツァ「DOC」+800円チェリートマト、バジル、モッツァレラ
パリッと感はないけど、その皮のもちもちのチーズのうま味とトマトの甘さ、バジルのさわやかさが本当にホントに耳美味しいんて初めて!!!!縁の皮なんか本当に最高に美味しいんです
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そしてドルチェ「洋梨ショートとバニラ」とコーヒー
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お店の情報は【こちら】

地下鉄、電車で乗り換え乗り換えで嵐山へ。なんでそんなスケジュール???
単純に嵯峨菊を見たかったんです。
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これから紅葉シーズンを迎える嵐山は渡月橋から望む山々は美しい限りです。
そうなんたって野は嵯峨野「野遊びは嵯峨野」です。

嵐山の大覚寺を拝観しました。
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大覚寺は嵯峨天皇が壇林皇后との新居に建築された嵯峨離宮を娘の正子内親王が寺院にしたのが始まりの皇室縁の御寺ですからその規模は巨大です。
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この御殿は後水尾天皇の中宮「東福門院和子」の御殿の移築だそうです。
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狩野派の牡丹の図
前庭に嵯峨菊展をしていました。
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門跡賞受賞作品
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御所車
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紅葉と共に今は嵯峨菊が咲いています。嵯峨菊はこの辺りに自生していた野生の菊を品種改良して育てられた古い菊。咲き方も変わっていて1本に3本の菊の花(天、用、地すなわち宇宙を現しています)がつき、その姿は夏の線香花火に似た優雅さと儚さを感じます。
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広沢池と嵯峨菊

観光の情報は【こちら】

帰宅後いつもの茶会です。
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シューの乗っているキャラメルクリームのが「サントノーレ・キャラメル」「栗のタルト」「ショコラフランボワ―ズ」どれも美味しいです。

次回は12月7日「楽し詣」から舞少納言高麗に渡るの巻き順を日毎に更新します。
お楽しみい!





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